第13回 お口のホームドクターと一緒にアンチエイジング!
近年、生活習慣病対策が関心を集めるようになりメタボリックシンドロームという言葉が一般化するようになりました。定期健診への呼びかけがマスコミ報道を通して盛んに行われています。また、定期健診も職場などで義務付けられるようになりました。今日、生きがいを持って健康に過ごすことについて、自ら責任を持つということが、現代人の「生きる力」の重要な要素となっています。
しかし、その一方で「臓器の一つ」でもある歯については、意外と無関心であるということはありませんでしょうか。「人間の身体の入り口」である歯の健康を保つことは、アンチエイジングにとっても基本、すなわち入り口なのです。
メタボリックシンドローム対策の一つとしても、歯の検診も定期的に受診して頂きたいものです。よく噛むことで視床下部からホルモンが分泌されます。満腹中枢が働きますので、食べる量が抑えられますし、交感神経が刺激されることで代謝が活発になり消費カロリーも増加します。
歯科医師は「8020」運動を推進しています。80歳で、自歯20本を保つという運動です。これは、単に健康な歯の維持だけを意味しているわけではありません。健康な身体の維持でもあるのです。健康な歯を維持しているということは、正しい「食育」が行われている証拠でもあります。また、「早寝、早起き」などの健全な生活習慣が行われている結果でもあります。つまり、アンチエイジングにとって健康な歯を保つことは、その象徴でもあるのです。
是非とも、「臓器の一つ」である歯についても、その健康を守ってくれるお口のホームドクターを持って頂けたらと思います。